■太宰治の部屋が移築された「文学の森」は、読書のための最贅沢空間だ

文学の森外観

太宰治が住んでいた杉並区天沼の碧雲荘を解体。そっくりそのまま湯布院に移築した。写真はその外観

日本に作家って山ほど居るけど、愛され度という点では太宰治が一番じゃなかろうか。ちなみに二番は夏目漱石。三番坂口安吾かと。でもって人気作家ともなると、その生地はもちろんのこと、ちょっとでも住んだことがある場所が「○○ゆかりの地」ってことで、のちのちまで自慢の種にされる。

太宰治の場合だと、生地は青森県で青年時代までを過ごしている。当然青森県の人が一番に自慢にすべきである。が、作家というのは故郷を捨てている事が多いので、どこまで自慢していいもんか悩むところだ。

青森の後はどこに住んだのだろうか。 太宰治の生涯 略年譜 – 太宰ミュージアム で調べると、太宰はもうそれはあちゃこちゃ移り住んでいる。なので、「ゆかりの地」が大変に多い。

たとえば
甲府市御崎町五十六番地で新婚生活に入る
杉並区天沼の碧雲荘
千葉県東葛飾郡船橋町(現・船橋市)に転地
阿佐ヶ谷の篠原病院に入院
東京府北多摩郡、三鷹村(現・東京都三鷹市)下連雀百十三番地の借家に移転。ここが終の栖

その他、静養で滞在しただけの宿や、心中を図った地や、女性と飛び込んだ川など、ゆかりだらけである。○玉県もちょっとだけ「ゆかりの地」で、『人間失格』を脱稿したのが大宮のようだ。

さて、本題のゆふいんの『文学の森』であるが、実を言うと、大分県は太宰治に縁もゆかりもない。ないんだけど、太宰が住んでいた杉並区天沼の碧雲荘が取り壊されそうになったときに、保存先として名乗りを上げてくれたのが、湯布院の女将だったのである。↓この動画に出てくる

なんともはや、ホッとする話ではないか。碧雲荘は解体され、元の材料と設計の通りに、ゆふいんに再現された。大変な手間暇をかけて、大分の地にて生まれ変わったのであった。

2017年の4月、『文学の森』という名称でオープン。ここらの経緯をNHKが放映したらしくて、母が教えてくれた。
「一緒に行ってみよう」と言い出してくれたのも母だ。
お母さんありがとう。
ここ、本当に来てよかった。

太宰治が『富嶽百景』を執筆した部屋

太宰治が『富嶽百景』を執筆した部屋

交通の便の悪い立地なのだけど、それが逆にいいかもしれない。(遠いとはいっても、由布院駅から車で10分程度)

輪廻転読

文学の森では、輪廻転読という企画を行っている。読んだ本を一冊持ち込み、カードに記入。その代わり自分も、誰かが持ち込んだ本を一冊受け取って帰る。本の生まれ変わりを実体験するのである。カードの内容はこれ↓

太宰の隣人が住んでいた部屋

2階の部屋。こちらは太宰の隣人が住んでいた。現在、一時間単位で読書用に貸してくれる模様。全集は寄贈されたもの。もちろん読んでOK

 

文学の森は、読書スペースとして、一日中ずっと本を読んでくれて大歓迎とのこと。

念のために館のスタッフに聞いから確かだ。

わたしも輪廻転読させたい本をチョイスして、どっぷり本読みにひたりに来ようかな…。

リンク

文学の森オープン 湯布院 太宰治の下宿「碧雲荘」移築 – 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate
碧雲荘の現在(29年8月1日)|杉並区公式ホームページ
太宰治 富嶽百景

別府VS箱根

箱根の地図

箱根の地図

別府の地図

別府の地図

ナンセンスな対決である。
別府と箱根、どっちの勝ちなのか? そんなのはどちらでもない。別府の近辺の人は別府に行った方が安上がりだし、便利だし、愛着もあろう。箱根もそうだと思う。

しかしちょうど当方、別府へ行った前の週に箱根へ行っていたのだ。
「旅行三昧の富裕層ネ」と思われても困る。たまたま予定が続いてしまった。この後は旅行の予定はない。

さて、そういうことなので、ちょっと比べてみたい。

といっても、どちちも一泊しただけなので、対決させるほど詳しいわけではない。埼玉からは箱根の方が近いことは近いが、心理的には別府も箱根も距離は同じなので、その点は公平だと思う。そんなでフランクな感じでやってみよう!!

別府旅VS箱根旅 ★の数を競う
比べる事柄 別府旅 箱根旅
雄大さ ★★★ ★★
景色の美しさ、面白さ ★★★ ★★
温泉 ??? ???
面積 125.1 km²  勝ち 92.82 km²
案内のわかりやすさ ★★
交通機関 ★★★
土産 ★★★
賑わい ★★ ★★★
また行ってみたいかどうか ★★★ ★★

 

肝心の温泉が「???」なのは、温泉に思ったほど入れなかったため。かえすがえすも残念でならない。ただ、箱根では早朝に露天風呂に入れたので、それはとても気持ちが良かった!! ただし、これは箱根のヒットポイントというより、「早朝、日射し、気温、そよ風」といった天候条件なので、「???」のままにした。

温泉に関して次回参考になりそうなページ

別府温泉の日帰り入浴【厳選】お薦め10選
【最新】全部制覇したい!箱根の日帰り温泉17湯まとめ – NAVER まとめ

ブラタモリでの両者

#71 箱根 ~箱根の地獄が 極楽を生んだ!?~ | タモリのブラブラ足跡マップ | ブラタモリ – NHK
#62 別府温泉 ~別府はなぜ 日本一の温泉に?~ | タモリのブラブラ足跡マップ | ブラタモリ – NHK

箱根の方は見ていたが、別府は未視聴!

一人旅、この一枚

温泉神社の鳥居

温泉神社の鳥居

普段でもそうだけど、旅行中ともなると、やたらと写真を撮っている。
その中でコレと一枚選ぶとなると、上のやつだ。

そのこゝろは?

「地獄巡り」をするために、別府駅からバスに乗った。

終点のバス停を降りると、すぐに地獄の受付け窓口がみつかった。
目指すのはここなので、すぐに受付に行けばいい。
のだけど、そうはせずにしばらく歩いた。

人と一緒の旅行だったら「あった、あった、早く入ろう」となるだろう。

定番を外れあまのじゃくになれるのが、一人旅の良さだ。わたしはそのまま気まぐれに歩き出した。バス停付近からして人気が多かったわけではないのだが(みな大型観光バスでやってきて、まとめて地獄の中に消えるため)、ますますシンと静まりかえってくる。あれほどにぎにぎしかった看板も少くなる。

そうはいっても、立ち入り禁止と書いてあるわけでないのだから、日本国内、どこへ行くのも自由のはずだ… と思いつつも心細くなる一方。道は山の崖が迫って来ていて、「土砂崩れ注意」とも書いてある。そんな時、上方を見上げて目に入ったのが、鳥居だ。

随分と高い場所にあるものだが、扁額の文字は読み取れた。「温泉神社」と書いてある。旅行者用ではなく、地元の人がお参りする神社だと思われる。どんな思いで祀られているのだろう。どこへ行くのも自由ではあっても入ってはいけない場所があると、感じさせた。恐怖というか畏怖の念もわいてきた。

これもまた、一人で歩いていたからこそ味わえた感覚だ。人と一緒なら、鳥居に気付いても、気が大きくなっていることもあり、まず畏怖の念などわいてこない。

おそれと向かい合えること。日頃出会えないものと出会えること。
ああ、これが一人旅か!! と得心した瞬間を撮った一枚なのである。

Googleナビで知らない道もホーイホイ

別府の地図

行った場所

Googleナビって便利って、本当に思った。
Googleマップというアプリは従来からあったものの、わたしはこれを使うと逆に迷子になって、困っていた。

ところがGoogleマップアプリの「経路案内」の「開始」ボタンを押すと、自分の向かう方角に向かって道が出てくれる。そして右に曲がれとか左とか、音声で指示を出してくれる。要は、カーナビみたいなものだろうか??

おかげさんで、別府駅からバスで20分くらいの場所にある地獄から、歩いて「別府大学駅」まで行けた。
味噌なのは、地図の「九州横断道路」(黄色)ではなく、わきっちょの白い道をナビされて歩いたってことだ。
経路案内がなかったら、ぜったいに入ろうとは思わなかった、心細い道だった。

距離はけっこうあったけど、天気も良かったし、気ままにブラブラ歩けた。
ここらが一人旅の良いところだろう。誰かがいたら、まずもって「歩くの無理」という流れになったろうからだ。